全国的に大寒波がやってきました。朝から雪かき作業をされた方、渋滞に備えて朝早くから出勤された方、本当にお疲れさまです。
こんな寒い日なので、今日は薪ストーブの暖房能力のお話。
「薪ストーブって、暖かいよね。」
漠然とそんなイメージをお持ちの方も多いと思います。
これは、「暖かそうな」雰囲気だけのお話ではありません。
科学的に薪ストーブの暖かさは証明できるものなのです。
少し理科の授業みたいなお話ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
熱出力の高が違う!
暖房器具としては灯油、ガス、電気ストーブやファンヒーターが一般的ですが、それぞれの燃料1kgあたりの熱出力を比較してみます。
燃料1kgあたりの熱出力 | |
---|---|
灯油ストーブ | 2,240W |
ガスファンヒーター(都市ガス) | 4,070W |
エアコン | 2,200W |
薪ストーブ | 4,000W |
多くの薪ストーブが、1時間に2kgの薪を補給することを推奨しているため、実際の熱出力は8,000Wとなります。これは、他の暖房器具と比べても最大級の熱出力であるということができます。
暖かさの質が違う!
同じ熱出力でも熱の種類によって暖かさの感じ方が違うのはご存知でしょうか?
薪ストーブから出る熱は「輻射熱」という、実は赤外線なのです。
赤外線は電磁波の一種で、遠赤外線・中赤外線・近赤外線の3種類があります。
赤外線は以下の点が特徴として挙げられます。
・ほぼ全ての物体から放射されている。
・温度の高い物体ほど、赤外線を強く放射する。
・人体、自然素材、ガラスなどは赤外線を吸収する。
・一方、ピカピカに磨かれた金属は赤外線を反射する。
・人体や物体などに吸収された赤外線は、その表面で直ちに熱に変わる。
すなわち、高い熱出力を持つ薪ストーブ、特に表面が高温になりやすい鋳鉄製の薪ストーブからは強い赤外線が放出され、それを吸収した人体は暖かさを感じるという仕組みです。
人体だけでなく、赤外線は自然素材などにも吸収される性質があります。そのため赤外線を吸収した壁や天井、床、家具も赤外線を吸収し、熱を発生させるため、そこからも放出された穏やかな熱により、部屋全体の温度が上昇します。
一旦温度が上がれば、ストーブが消えた後も穏やかに放熱が続きます。
そのため、薪ストーブの暖かさは他の暖房器具とは違う「やさしい」暖かさと言われるのです。
いかがでしたか?
ファンヒーターの熱が苦手、という方も、実際にショールームで薪ストーブのやさしい暖かさに感動され、導入に至ったという例も少なくありません。
ぜひこの体感フェアで、薪ストーブの暖かさに触れてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回は、薪ストーブの「対流」についてご紹介します。
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